球団経営にもinfoboxを。協賛企業開拓を効率的に推進

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香川オリーブガイナーズ球団株式会社

四国アイランドリーグplusの公式球団である香川オリーブガイナーズ様。球団のスポンサーとなる企業様を新規で獲得していくために、infoboxを導入されました。本インタビューでは、元香川オリーブガイナーズ所属のプロ野球選手で、現在同球団の営業としてご活躍されている平岡様に、球団ならではの営業課題や導入の背景、期待することまでを伺いました。

球団のスポンサー提案にビジネスの視点を

ーこれまでの営業活動について教えてください。
地方球団には色々なスタイルがあります。

四国アイランドリーグplusの公式球団を例に挙げると、愛媛であれば県としっかりタッグを組んで地元色を出す、高知であれば特産品のお酒を売る、徳島であればプロ野球に人材を送り込むというふうに、明確な特徴を持っています。一方、私たち香川オリーブガイナーズには、これぞという特徴がない状態でした。

しかし2023年に、ビジネス畑でのバックグラウンドを持つ福山が代表取締役に就任。「地域貢献×ビジネス」でスポンサー企業に価値提案をしていく方針が定まりました。私たちの球団にスポンサーしてくださる経営者の方々は、香川県を盛り上げたいという思いを強く持つ人ばかりです。その思いは私たちも同じだからこそ、Win-Winの関係性でともに地元を盛り上げていくために、ビジネス的な観点は非常に有効だと考えています。

ー「地域貢献×ビジネス」というと、例えばどういったものがありますか?
多くの企業様にご好評いただいているのが、研修サービスの提供です。

香川県内には、人手不足に悩まれている企業様が多いのが現状です。しかし、市場の人材は少ないですし、新規の採用は簡単ではありません。だからこそ、今いる人材の生産性を上げていくために、ITやDXの活用が重要になってきます。そうしたテクノロジー分野での研修を必要とする企業と、研修ノウハウを持った企業をお繋ぎする事で、スポンサー企業様へ価値提供しています。また、弊社の球団の元選手を、人材候補としてご紹介する場合もあります。

企業様の課題と私たちのリソースを掛け合わせた時に、どんな打ち手があるのかは毎回変わってくるので、毎回真摯に向き合いご提案しています。

ーinfobox導入の背景を教えてください。
先ほどご説明したように、提案内容については、自分たちらしさを出しつつスポンサー企業様にとって価値あるものが作れています。しかし、新規の営業先を探すことには課題がありました。

一般的に、球団のスポンサー探しは紹介で繋がっていくことが多く、地方球団だとよりその傾向になりがちです。とはいえ球団経営自体もビジネスですから、新規営業先を増やし効率よくアプローチしていく仕組みが必要でした。

また、マーケティング観点で香川の球団を調査したときに「球団を応援したい企業は潜在的に多くいるけれど、応援しやすい状態を作れていない」という状況が見えてきました。応援したいという思いを後押しできる良い提案を作るには、1社1社の事業や戦略、組織について深く知ることが大事です。

新規営業先を見つけ、顧客を知るにあたって、何かいいソリューションはないかと考えていた時にinfoboxを知り、導入を決めました。

infoboxで効率的な営業リスト作成、人物データにも期待

ー今後、infoboxをどのように活用される予定ですか?
まずは、香川県内企業で絞り込み、そこから売上順に並べた営業リストを作る予定です。代表者名や事業内容をinfobox上で把握して架電できるので、リスト作成から架電までの工数は大幅に削減されると思います。現在、専任のインサイドセールス担当はおらず、限られた人員リソースの中で兼務しながらのコール作業なので、リスト作成やリサーチの工数削減は非常にありがたいですね。

また、infobox上の豊富な人物データにも期待しています。香川県の球団ということもあって、地元での認知度はそれなりに高く、代表の方に繋いでいただける割合は高いんです。だからこそ、infoboxで代表の人となりを知った上でお話できれば、その後のアポ獲得にもつながるのではと思っています。

ビジネスの力で、地元企業と共に香川を盛り上げていきたい

ー今後の展望を教えてください。
これまで、球団のスポンサーというと、寄付的な側面が大きく、スポンサー様の「思い」に頼る形になることも少なくありませんでした。しかし理想は、スポンサー企業様とWin-Winの関係を作りながら、香川を盛り上げていくことだと考えています。そのためにビジネス的な視座を大事にして、新しい球団運営の形を実現していけたらと思っています。